小原眞紀子さんの連載エセー『詩人のための投資術』『第十三回 ビットコイン II――もしもしナカモトさん』をアップしましたぁ。金魚屋から『文学とセクシュアリティ――現代に読む『源氏物語』』を好評発売中の小原さんの経済エッセイです。ビットコイン続篇です。
仮想通貨の先駆けであるビットコインは今や巨大通貨で巨大市場です。キャッシュレス社会になると言われますが、仮想通貨が各国政府が保証・発行する通貨とは全く別のスキームで動く通貨であるのは言うまでもありません。キャッシュレスは単に紙や金属の兌換通貨を使わなくなるだけのことですが、仮想通貨は現行カレンシーとはまったく違う通貨なので劇的な変化をもたらしつつあります。
このビットコインを誰が造ったのかは、面白いことに謎なのです。「ナカモトサトシ」という日本人が造ったという説が有力です。しかしナカモトサトシが保有しているビットコインは動いたためしがない。現代は情報化社会であり、ビットコインはパソコンとインターネットの普及によって初めて可能になった通貨ですが、その最も重要で象徴的でもあるビットコインの創始者が誰かわからないというのは、ほとんど現代の神話ですね。
今回は小原さんによる「ナカモトサトシ」探求です。一定の結論に達していますが、石川も小原さんの推論に賛成です。真理は単純なものであることが多い。少なくともビットコインに関してはそう考えた方がいいでしょうね。
■ 小原眞紀子連載エセー『詩人のための投資術』『第十三回 ビットコイン II――もしもしナカモトさん』 ■
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