遠藤徹さんの連載小説『ムネモシュネの地図』『第19回 (七)象の胸(コピ・ルアク)(前編)』をアップしましたぁ。さやかクンは超貴重なコピ・ルアクを種山センセにふるまってもらいましたが、味はともかく製法はお気に召さなかったやうです。遠藤さんは三浦俊彦大先生と親友ですから、んち系がお好きなのかなぁ(爆)。
そろそろ新学期が始まりますが、皆さん教科書や参考書を買ったりするために、大学生協を始めとする新刊本屋さんに行かれますよね。本屋さん、だいぶ変わりましたね。東京神田といふかお茶の水の本屋街は有名ですが、老舗の新刊本屋さんに行くと、一階の一番いいスペースが喫茶店になっていたりします。まーはっきり言うと、本を売るだけでは収益を上げられなくなっているんですねぇ。本の並びもだいぶ変わりました。
石川が学生の頃は、文庫本などは古典文学が大半を占めていました。古典と言っても『源氏物語』や『徒然草』といふ意味ぢゃありませんよ。明治大正から戦後文学の名作が古典とみなされていた時期があって、秀作・名作と呼ばれていた作品がかなりのパーセンテージを占めていたわけです。今は違いますね。3年とか5年の間に売れた本で文庫化された作品がズラリと並んでいます。ラノベ系のシリーズモノも多いですね。
また業界団体の調査でも、取次さんの扱う本の数が激減しています。ネット販売がかなりのシェアを占めるようになっているわけです。理念としても現実ディストリビューションシステムとしても出版界は大きく揺れています。これにある程度の目筋が付くにはまだしばらくかかりそうです。作家も版元も本屋さんも耐える時期でしょうなぁ。耐えながら抜ける道を探ってゆくしかありません。そのための方法はいくつもあるわけで、一つずつ試してゆくしかありませんな。
■ 遠藤徹 連載小説『ムネモシュネの地図』『第19回 (七)象の胸(コピ・ルアク)(前編)』縦書版 ■
■ 遠藤徹 連載小説『ムネモシュネの地図』『第19回 (七)象の胸(コピ・ルアク)(前編)』横書版 ■
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■ 第6、7回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
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