小原眞紀子さんの連載エセー『詩人のための投資術』『第四回 IPO――年忘れソフトバンク祭りⅠ』をアップしましたぁ。最近話題になったソフトバンクのIPOについて書いておられます。石川くらい投資にうとい人間でも、IPOのほとんどが手堅く儲けられる新規公開株だといふことは知っています。問題はなかなか割り当てがもらえないことです。そのあたりの仕組みも小原さんは書いておられます。
物書きさんにとってもお金の問題は頭が痛いですよねぇ。まー物書き稼業なんて、ちぃっと浮世離れしてないとできないのも確かです。でもそうも言ってられない瞬間はあります。詩人さんたちは50から100万くらいで作品集を自費出版してますね。版元から企画出版されてる作品集はほんとに少ないです。文句を言っても先に進まんですね。現実そうならなんとかお金を貯めて出版するしかない。
ただま、経済をクローズドに考えるか、もそっとグローバルに考えるかという違いはあります。世界経済とかの大げさな話ぢゃないですよ。文学で稼ごうと思うからフラストレーションが溜まるってところはありますでしょ。他で稼いで文学に注ぎ込むっていうテもあります。で、他でけっこう稼いでいると、あんまし文学での赤字は気にならない、かもしれませんよ(爆)。
何を言いたいかといふと、文学者が浮世離れしているってのは、何もお金に疎いってことだけぢゃないと思います。お金といふものを相対化して捉えるのも文学者の浮世離れの内です。経済とか投資とかの仕組みを裏まで見てしまうってことですね。小原さんの『詩人のための投資術』は、実はそういった文学者的浮世離れの投資術かもしれませんよ。
■ 小原眞紀子 連載エセー『詩人のための投資術』『第四回 IPO――年忘れソフトバンク祭りⅠ』 ■
■ 第6、7回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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