鶴山裕司さんの連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(五)』をアップしましたぁ。『日本近代文学の言語像Ⅱ 夏目漱石論-現代文学の創出』(近刊予定)に次ぐⅠの子規論先行アップです。短歌革新の時代の小伝です。
『漱石論』に続いて『子規論』も金魚屋から刊行予定なので、石川は先行して原稿を読んいます。鶴山さんの子規論の特徴は〝可能性としての子規〟をも視野に入れていることでしょうね。実際子規派の裾野は広い。主だった作家だけでも高濱虚子、河東碧梧桐、伊藤左千夫、長塚節がいます。漱石については別格という考え方が根強いですが、初期の漱石が子規写生理論に大きな影響を受けていることを考えれば、漱石は子規派の一人と考えた方がすんなりします。
まだ子規俳句論あたりまでしか読んでいませんが、鶴山さんの子規論では俳句文学の原理が明快に解き明かされています。これは簡単なようで難しい。日本文学の歴史は長いですが、俳句・短歌の原理を現代的論理ではっきり解明した人はいないのです。様々な異論が寄せられるかもしれませんが、画期的文学論になるのは間違いないでしょうね。
■ 鶴山裕司 連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(五)』縦書版 ■
■ 鶴山裕司 連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(五)』横書版 ■
■ 第6、7回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■