小原眞紀子さんの連作詩篇『Currency』『花』(第03回)をアップしましたぁ。花といえば秘伝ですね。秘すれば花。でもま、小原さんらしい秘伝です。
秘密とは深さそのものであることを
だからそこへ向かう
階段に立ち
一歩手前の段差をはかる
それだけが納得させる
達成と満足を
なぜならば数字だけが
他者を説得する
(小原眞紀子『花』)
この後が実に小原さんらしい詩の展開なのですが、それはお読みになってお楽しみください。
詩の世界は、そこだけ見ていればそれなりに盛況です。詩集も出てるし各種様々なイベントも開かれています。だけど大局的に見れば、どー見ても停滞してます。話題作りはしてるんですが、詩のギョーカイ以外にぜんぜん広がっていません。
まずは視野を広く持つことですね。現実を過剰な期待も絶望もなく受けとめることが必要です。また石川が見ている限り、詩の世界にはプロが少ない。安定した高い質の作品を、高齢になるまで書き続けられる詩人がほとんどいない。
自由詩って明治維新で発生したとして、今年でたかだか150年です。つまり歴史がない。その歴史のなさ、遺産の少なさが、だんだんボディーブローのように効いてきているようです。根本的に自由詩について考え直すべき時期でしょうね。
■ 小原眞紀子 連作詩篇『Currency』『花』(第03回)縦書版 ■
■ 小原眞紀子 連作詩篇『Currency』『花』(第03回)横書版 ■
■ 第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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