岡野隆さんの『詩誌時評・句誌』『No.076 特集「俳人のための文語文法攻略法-活用を極める」(角川俳句 2017年04月号)』をアップしましたぁ。岡野さん、相変わらずの角川俳句の特集に、ちょいとイライラしておられますね。角川俳句、ノウハウ雑誌です。ほんで岡野さんは『この場合のノウハウとは小手先のテクニックのことである』と書いておられます。まーその通りですね。
もし地球上の大陸が地続きになっていて、その気になれば歩いて世界一周できるとすれば、いつまでも地球が丸いことを認めない人がいるだろう。俳句の世界の人たちは、視点を上げれば俳句が文学の一部に過ぎないことなど考えてみたことがないらしい。俳句国がすべて。そこには五七五+季語+文語の不可侵の神様がいて、俳人たちは神に絶対帰依してのどかに暮らしている。(中略)もし国内で無季無韻や多行俳句、口語俳句などの新たな試みに踏み出すと、それは魔女にたぶらかされているのだと指弾され、宗教裁判で断頭台に送られかねない。若い創作者はある程度は血気盛んだと思うが、保守主義の牙城のような俳壇風土によく耐えられるものだ。そういえば重信に「身をそらす虹の/絶嶺/・・処刑台」がある。五七五+季語と文語体を離れれば、処刑されても致し方なしと覚悟しているということか。
岡野隆
石川もザザッとですが、角川俳句と俳句界は読んでいます。俳句の世界では角川俳句さんがセンター雑誌と見なされていますが、編集理念としても技術としても、俳句界さんの方が上だな。個人的にはちょっとした驚きでした。角川俳句さん、とにかく熱がない。俳句に対する情熱が感じられない。まー俳句ノウハウを必要としている人たちがいて底堅い分、現代詩の牙城となって、ポスト現代詩のボトルネックになっている「現代詩手帖」さんよりマシかもしれませんが、本腰入れてテコ入れした方がよござんす。
■ 岡野隆 詩誌時評『句誌』『No.076 特集「俳人のための文語文法攻略法-活用を極める」(角川俳句 2017年04月号)』 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■