Interview of gold fishes 第21回『ザ・ゴールデン・カップス『ちょっと危うい時代に音楽の自由を』(後編)』をアップしましたぁ。ザ・ゴールデン・カップスは1966年結成で、結成時のメンバーはデイヴ平尾(2008年に死去)、エディ藩(ばん)、ルイズルイス加部、ケネス伊藤、マモル・マヌーさんの5人でした。その後のメンバー交代で、ミッキー吉野、林恵文、アイ高野、柳ジョージ、ジョン山崎さんが加入しました。1972年解散ですが2003年に再結成し、映画『ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム』(2004年公開)も制作されました。今回は2017年3月3日のデビュー50周年記念コンサートのリハーサル中にインタビューさせていただきました。後半はミッキー吉野さんと樋口晶之さんです。なおインタビューは小原眞紀子、寅間心閑、星隆弘さんにお願いしました。
ミッキーさんはカップスの魅力について、『僕らの時代は学校で髪の毛の長さまで厳しく注意される時代で(中略)お客さんがなんでいまだにカップスを見に来てくださるんだろうなぁって考えると、つまり彼らが一番何を求めているのかというと、カップスを見に来ると自分を解放できるからじゃないかな。(中略)カップスを見に来ていた若い頃に、自分を解放できたという体験がベースになっているような気がします』と分析しておられます。、また寅間さんの『世の中に広がっている抑圧的な雰囲気は、曲の歌詞に込めるとかということになるんでしょうか』という質問に、次のように答えておられます。
ミッキー それははっきり言ってダサイと思うんだよね(笑)。そういうことを歌詞に込めちゃいけない。音楽は自分自身の解放でもあるから、思い切ってやった方がいい。そこに政治であれなんであれ、社会的なメッセージを込めちゃうと音楽が小さくなっていってしまう。(中略)若いバンドがなんか狭く、小さくなって来ているのも、そういうところに原因があるんじゃないかな。バーンと破裂するようなバンドがいないじゃない。音楽が内にこもってきているような気がするね。それについても、もし僕なんかに発言権があるときは、言わなきゃならないのかな、警鐘を鳴らさなければならないんじゃないかなと思います。音楽はもっと自由なものだから。
ただしミッキーさんは若いミュージシャンに期待していないわけではなく、『閉塞感のある時代にこそ、すごいエネルギーを持ったアーチストが出て来たりするものだから、それは期待していいんじゃないかな』とも語っておられます。じっくりお楽しみください。
■ Interview of gold fishes 第21回『ザ・ゴールデン・カップス『ちょっと危うい時代に音楽の自由を』(後編)』 縦書版 ■
■ Interview of gold fishes 第21回『ザ・ゴールデン・カップス『ちょっと危うい時代に音楽の自由を』(後編)』 横書版 ■
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