田山了一さんのTVバラエティ批評『No.055 斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのサイなん)』をアップしましたぁ。テレビ東京系列でウイークディの朝と日曜日の深夜にW放送されているマンガです。作者は麻生周一さんで、現在も週刊少年ジャンプで連載が続いています。タイトルからして言葉遊びになっていて、〝さいきくすおのサイなん〟つまり〝サイキックス(超能力者)の災難〟です。
田山さんは、『斉木の頭の中には、常に他人の思考が流れ込んでくる。それに対してツッコミを入れるのだが、口を開かず自分の思念を他者に伝えられる斉木にとっては、頭の中の呟きが相手とのコミュニケーションになる。(中略)絵によるキャラクター表現も大事だが、『斉木楠雄のΨ難』は本質的には言語ギャグマンガである』と書いておられます。また『言語ギャグマンガは、言葉と現実世界とのギャップに着目している。言葉と現実世界のギャップが大きくなればなるほど笑いが生まれるのだが、それが一致しても「なんだかなぁ」というおかしみが生じる』と批評しておられます。
日本のマンガやアニメのレベルがとても高いのは言うまでもありません。田山さんが書いておられるように、もはやサブカルチャーではなく、実質的に日本のカルチャーの中心です。コマーシャリズムに振り回され過ぎていて、マンガの純粋性(小説の純文学のやうなもの)が足りないと批判される方もいらっしゃるかもしれませんが、マンガ・アニメ市場の成熟から言って、純マンガや純アニメ作家といった創作者が出てくるのは時間の問題でせうね。
■ 田山了一 TVバラエティ批評『No.055 斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのサイなん)』 ■
■ 第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■