北村匡平さんの映画批評『創造的映画のポイエティーク』『No.009 多層化する物語と純粋映像体験―デヴィッド・リンチ『インランド・エンパイア』』をアップしましたぁ。『インランド・エンパイア』は、今のところデヴィッド・リンチ監督の最新長篇編映画です。北村さんは「デヴィッド・リンチの作品ほど、物語のあらすじを伝えるのが難しい監督はいないだろう」と書いておられます。しかし北村さんはそこに一つの読解・体験を打ち立てておられます。
北村さんによると、『インランド・エンパイア』には「原理的には4つの世界が存在するはずである。そして、それらの並行世界とは異なる次元にあるのが、ウサギ人間の部屋と、ロストガールがテレビを見ている部屋」であるといふことになります。次元を異にしているとはいえ、『インランド・エンパイア』には6つの世界が存在する。
ただ北村さんは「すべての細部を解釈しながら幾通りも作ることができる多数の「物語」を提示することを目指しているわけではな」く、「この映画の構造をとらえながら、あるシークエンスに注目することで、この映画の可能性と、言語化しがたい映像体験について語」っておられます。それが何かについては、じっくりコンテンツを読んでお楽しみください。
■ 北村匡平 映画批評『創造的映画のポイエティーク』『No.009 多層化する物語と純粋映像体験―デヴィッド・リンチ『インランド・エンパイア』』 ■