谷輪洋一さんの文芸誌時評 『 No.004 小説宝石 2013 年 08 月号』 をアップしましたぁ。このところ詩やヴィジュアル系コンテンツのアップが続いて、すっかり文芸誌時評が少なくなってしまひました。どっちゃりストックはありますので、谷輪さんたちに怒られないうちに順次アップしていきたいと思います。今回谷輪さんは、『小説宝石』 さん掲載の逢坂剛さんの特別講義を取りあげておられます。
逢坂さんの講演は、小説執筆の実践と経験を語るという内容だったようです。こういふ講義、好きだなぁ。金がもうかるかどうかは別にして、文学を自分のメインの関心事とした時点でそれは仕事です。インスピレーションなどの曖昧な観念も含めて仕事なのであり、むしろ自分の表現主題 (つまりインスピレーション) をどう形にしていくのかが一番重要です。そのためには読書や取材なども旺盛にしなければならない。小説は労働になりやすいけど詩はなりにくいってのは、ある意味嘘ですよ。いい作品を書きたいならやらなければならない準備作業はたくさんある。
そんで谷輪さんは 『創作を人に教わろうとする姿勢をダメと思う・・・のは男性が多く、大成するもしないも、まずスキルがなければ話にならないだろうと考えるのが女性と思われる』 と書いておられます。確かにそうだなぁ。男性は習い事、あんまり好きじゃないですね。しかし人間が作り出す製品を支えているのは技術です。文学でもそれは言えるわけで、まず多くのテクニックを身につけなければお話にならない。優れた創作者の話に耳を傾けるのは意味のあることだと思いますですぅ。
■ 谷輪洋一 文芸誌時評 『 No.004 小説宝石 2013 年 08 月号』 ■