金魚屋プレス日本版主催・総合文学ウェブ情報誌 文学金魚のオープニングイベント、安井浩司氏初の墨書展、『安井浩司 「俳句と書」 展』 (2012年10月8日~14日) が昨日から始まりましたぁ。石川は参加できなかったですが、オープニングパーティ『安井浩司「俳句と書」展を祝う会』も盛況のうちに無事終了したようです。このパーティの模様については、コンテンツが上がってきたらすぐにアップします。
で、オープニング記念といふことで安井墨書展開催記念コンテンツ第 7 弾であります。今回の安井墨書展プロジェクト最大の目的は、墨書展を開催しその図録兼書籍を制作することです。しかしそれだけではありません。これをきっかけに、安井文学について腰を据えて考えてみることも、墨書展と同じくらい大事であります。
いろいろな方のお話しを総合すると、俳句の世界で安井さんはどうやら異端のようです。しかし文学金魚の評価基準から言えば、安井氏こそが正統俳句文学なのであります。安井氏は実作品はもちろん、理論面でも、またその実際の生活(身の処し方)においても、俳句を純粋な文学として捉えておられます。
文学金魚は俳句の結社を決して否定しませんし、むしろ必要だと考えていますが、まず『文学としての俳句』を考える際にはその核になる俳句作家が必要です。そのような姿勢を貫いてこられた作家は、安井さん以外に見当たらないのです。これは決して消去法ではありません。強い意志と使命感がなければ、安井文学は現在のような高みに達していないと思います。
で、今回の安井墨書展開催記念コンテンツは 3 本で、前回と同じ山本さん、岡野、鶴山さんの3本の連載です。すでに7回分くらいコンテンツをいただいていますので、できるだけコンスタントにアップしていきたいと思います。
■ 山本俊則 『安井浩司墨書句漫読 No.003 『肩の辺まで天路をくだる烏蛇/夏垣に垂れる系図も蛇のまま』 ■
■ 岡野隆 『唐門会所蔵作品 No.003 折帖篇 ②『同異抄』 ■
■ 鶴山裕司 『安井浩司参加初期同人誌を読む N0.002 『牧羊神』 その二(第2、3号) 』 ■
安井墨書展は14日日曜日まで開催しています。皆様のご来場、心よりお待ちしております。