田山了一さんのTVドラマ批評『No.140 グーグーだって猫である2』をアップしましたぁ。WOWOWで放送されていたドラマです。宮沢りえさん主演で、長塚圭史、黒木華、岸井ゆきの、田中泯、岩松了、中岡創一、市川実和子、菊池凛子、前田敦子さんらが出演しておられました。豪華俳優陣ですねぇ。原作は大島弓子さんの同名タイトルのマンガです。

 

ドラマ版『グーグー』は、原作とテイストが違うといった批判を受けているやうです。そこのところを田山さんは、『猫と女性漫画家のほんわか生活、という描き方がどれほどの欺瞞であったとしても、まあ、みるからにそういうテーマだろう、と大方を説得してしまえば話は早い。そこにそれだけではないシビアな何かを持ち込もうとしても、原作と同じ味わいになるとはかぎらない。とってつけたようなシビアなエピソードを挿入するしか方途としてはなく、あるいは本来は主人公がすでに超越していることに悩むふりをさせるしかない』と批評しておられます。

 

多分、2、30年前の1990年代頃からだと思いますが、エッセイ・マンガと称される作品が増えてきました。マンガは基本、ストーリーを読ませる芸術だったわけですが、ちょっと私小説風の身辺雑記をマンガ化したり、作家と等身大の主人公が、ある出来事を取材する過程そのものをマンガにしたりする作品が増えてきたのです。このような新ジャンルの成立も、日本のマンガの成熟を示唆しているでしょうね。

 

ただこういったエッセイ・マンガは、ストリーマンガよりも映像化しにくい面があります。作者=主人公の強い内面が、自ずから作品に反映されてしまうからです。ストーリーマンガでは映像化する際の登場人物のキャラ設定に解釈の余地がありますが、作者イコール主人公となると、ほぼ一つのイメージしか浮かんで来なくなります。読者はマンガを読みながら、絵から伝わるただ一つの主人公のヴィジョンを把握してしまっているわけで、それがドラマになると、俳優さんのイメージとズレを生じてしまうところがあるようです。

 

 

田山了一 TVドラマ批評 『No.140 グーグーだって猫である2』 ■

 

 

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