谷輪洋一さんの文芸誌時評『No.009 Papyrus(2016年6月号 Vol.66)』をアップしましたぁ。サブカル系文芸誌として独自の道を歩んでおられる『Papyrus』さんのレビューです。今号の表紙とグラビアはEXILE/三代目J Soul Brothersの岩田剛典さんで撮影は蜷川実花さんです。やっぱ芸能人の方は華やかだなぁ(爆)。

 

谷輪さんは『Papyrus』さんのサブカル性について、『以前には、それは文学の衰退そのものに見え、その穴を埋めるため、弱体化した文学の文脈とジャーナリズムとしての勢いを補完するためのサブカル路線であると思われた。(中略)その点について、Papyrus の思い切りのよさはこれまでも突出していたわけだが、どういうわけかこのところ、こちらの方がまともなのかもしれないという気がしはじめている。まともというのは(中略)現実世界を正しく映していることに他ならない。もちろんグローバルな世界像全体とまでいかなくても、文芸誌なら文学の現実的な世界像であればよい』と批評しておられます。石川も同感です。

 

サブカルはメインカルチャーが存在するという前提でのサブです。しかし実態はサブカルがメインになっています。この傾向は今後も変わらないどころか、ますます従来のサブカルが、経済的にも文化的にもメインの位置を占めるようになると思います。現在は過渡期です。その中で様々な新たな動きが起こり、またそれに退行するような反動も起きています。

 

昨日、純文学の世界では、読者が〝これは本物だ〟と認知するような作品や作家が現れなければ、継続的に本を売ることは難しいだろうと書きました。でもそれは、坂口安吾のように丸めた原稿用紙を机の周りに散らかした作家像とか、苦悩する詩人といった大時代的な文学者像をなぞることではありません。誰が見たって今の時代にそんな文学者像は滑稽です。

 

そうではなくて、谷輪さんが書いておられるように『現実世界を正しく映している』文学を生み出すということです。それはサブカルを含みます。実質的にメインカルチャーであるサブカルを射程に捉えながら、何事かの本質に届いている文学が新たな文学パラダイムを作ってゆくことになるだろうと思います。もしかするとサブカルとみなされた作家が、将来、わたしたちの同時代を代表する作家だと認知されるやうになるかもしれませんよ。

 

 

谷輪洋一 文芸誌時評『No.009 Papyrus(2016年6月号 Vol.66)』 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

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