三浦俊彦さんの連載小説 『 『偏態パズル』 (第 26 回) 』 をアップしましたぁ。日本が誇る世界的特殊作家、三浦俊彦先生の連載小説第 26 弾です。今回は第 23 回掲載の印南哲治さんによる 『少女純潔教育用テキスト』 問題文の解答です。ちゃんと解答を示して解説までしてくださるところが、三浦センセの素晴らしいところです。皆さん印南さんの講義を受講して、おろち学の知識を深めていきませう (爆)。
ほんで今回はフェチについての講義が展開されております。『フェティシズムこそ、わが日本発いまや国際文化たる 〈ヘンタイ〉 のド真ん中を占めてるんだよね、医学的に見ても。専門的なこと言うと 「性対象異常」 と 「性目標異常」 の両方にまたがるのがフェチであってね』 といふことになります。ヘテロセクシャルを基準にすると、〝対象〟 と 〝目標〟 両面において片寄り (逸脱) を見せるのがフェチだといふことです。こりは正確な定義ですね。特に日本はそれを引き起こしやすい文化土壌を持っているやうです。ある観念 (イデアを含む) を物と抽象観念の中間で捉えることができる。三浦センセはブルセラを例に挙げておられますが、フィギュアなんかも同様でしょうね。
ただほとんどのフェティシズムは、ヘテロセクシャルの亜流といふか、変形として現象しております。しかし三浦センセはそんなところでは歩みを止めないのであります。性対象と目標両面をほぼ完全に逸脱し、かつ一方通行ではなく、能動者・受動者双方がそれについて意識的である場合について考察されるんですねぇ。言うまでもなくその究極形がおろち学です。センセの 『変態パズル』、いまだかつてない奇書となりつつありますが、この書物、隠されているなにかを暴き、人間精神のある深部に達するものであるのは確かだと思いますぅ。
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■ 三浦俊彦 連載小説 『 『偏態パズル』 (第 26 回) 』 テキスト版 ■