池田浩さんの文芸誌時評 『 No.009 小説 野性時代 第 116 号 ( 2013 年 07 月号) 』 をアップしましたぁ。不肖・石川、ちょっとしたドジを踏みまして、本日は夜までブログを更新できません。で、Twitter からご挨拶しますです! 池田さんにも、こんにちわ!!
「変わりゆくヒーロー」、ウルトラマンとか仮面ライダーとか、心惹かれる単語が並ぶ特集ですねぇ。男の子にとっては、やっぱ人格形成に多少なりとも影響を与えたかも、と思えます。ほんでもパッキパキに正義の味方で、バッリバリに強くて、ピッカピカに明るいってのがヒーローとは限らない。ときどき誘惑にヨロッとしかけたり、母性本能くすぐる系にフニャとなったり、わりとクラかったり、特に時代が下るにつれて、アンチヒーロー的な要素が入り込んでくる。にもかかわらず、ある一線を超えた悪はやっぱり絶対許さない、ってのが共感を呼ぶ。
そして池田さんが書かれている通り、「文学金魚でも寺田農氏インタビューなどで取り上げた、池袋モンパルナスの芸術家たちが、円谷プロの怪獣たちの誕生に関わってい」ます。今、怪獣たちのアヴァンギャルドな芸術性が注目されているのだっ。
その時代、時代のエネルギーや不安のあり方は怪獣たちの姿に象徴され、それに対峙する人の心もちはヒーローの姿に象徴されるのかもしれません。池田さんの70年代、80年代、90年代のヒーロー像のまとめ、腑に落ちますです。我ら男の子は心のどこかで、いまだに「シュワッチ!」とか「変身、とうっ」とか、掛け声をかけながら生きているのだよ。
■ 池田浩 文芸誌時評 『 No.009 小説 野性時代 第 116 号 ( 2013 年 07 月号) 』 ■