金井純さんの連載BOOKレビュー 『親御さんのための読書講座・中学受験篇 No.022 14 歳からの哲学 考えるための教科書』 をアップしましたぁ。『 14 歳からの哲学書』 は池田晶子さんの代表作ですが、金井さんによると、『この本は中学入試の頻出図書として知ら』 れているやうです。著者・池田さんの意図とは別に、中学生を対象読者とした本で、かつ哲学的内容といふことになれば、確かに中学受験に出そうですね。
金井さんが紹介しておられるように、『 14 歳からの哲学』 は 『 14 歳からの哲学 [A] 』 『 14 歳からの哲学 [B] 』 『 17歳からの哲学』 の三部構成で、第二部 『B』 には 『 「家族」、「社会」、「友情と愛情」、「恋愛と性」、「仕事と生活」、「品格と名誉」 といった人生論に接近した哲学思考がはさまってい』 ます。
『A』 では哲学の基礎概念が解説されており、『 17歳からの哲学』 は応用編という位置づけなので、『B』 が人生論であるのは自然なのですが、この箇所が期せずして、14 歳から 17 歳にいたる多感な年頃の、思考の緩衝地帯的な役割を果たしています。そのような構成も 『 14 歳からの哲学』 が読み続けられている理由でしょうね。
『 14 歳からの哲学』 は、もちろん大人が読んでも面白いと思います。不肖・石川も大人になってから読みましたから。現代の大人って、二回くらい大人になる感じでしょう。最初は身体の成長にともなって大人になって、二度目は 『このままぢゃいかん』 と一念発起して、精神的に大人になろうとするところがある (笑)。本当に大人になろうとする大人にとっても、『 14 歳からの哲学』 は得るところのある本だと思います。
■ 金井純 連載BOOKレビュー 『親御さんのための読書講座・中学受験篇 No.022 14 歳からの哲学 考えるための教科書』 ■