寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第31回)をアップしましたぁ。1990年代以前と以降で子育てで大きく違うのはネットの扱いだと思います。スマホは情報デバイスですからその気になれば世界中の人とつながることができます。また画像・音声加工など様々な創作も行うことができる。一方で世界中から見えることを忘れて、狭いサークル内の悪乗りで動画をアップして大変なことになってしまう事件も起きています。子どもの頃にネットがなかった世代には未知の子育て領域です。
これについては経験を積み重ねていくしかなさそうです。人間は学習しますからたいていの人は好んでトラブルになるようなことは避けるようになります。ただしここにも抜け道があって、法規制などをかいくぐってあえて火種を撒き散らして目立とうとする人も現れます。しかしそれについても手口は単純ですから、ネットで種明かしが普及すれば徐々に下火になってゆくでしょうね。
で、ネットとは関係なく普遍的なのが人間関係です。これについては殺傷事件などにならない限り法は及びません。むしろ法は現実の人間関係の前で無力です。法に訴える時は人間関係が当事者同士では解決不能になった場合だけですね。『オトコは遅々として』は小説ですから法は及びません。つまりそう簡単な解決はない。だから小説は面白いんですね。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第31回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第31回)横書版■
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