池上晴之 連載評論『いつの日か、ロックはザ・バンドのものとなるだろう』(第07回)をアップしましたぁ。今回はバンドメンバーの演奏技術について詳細に論じておられます。矢野顕子さんの「Japanese Girl」にはリトル・フィートが参加していますが、矢野さんの変調子についてゆけず、リトル・フィートがもう降りたいと根を上げたという逸話があります。ザ・バンドならついてゆけたでしょうねぇ。
北アメリカ大陸は言うまでもなく移民の大陸です。人種の坩堝です。その中でいろんな音楽が混じり合った。ただ最初に黒人ブルースに熱狂したのはローリング・ストーンズらのイギリスのミュージシャンでした。それがアメリカに逆輸入された。自国文化は外からの視線でないとその素晴らしさがわからないことがあるんですね。
池上さんは「ザ・バンドの五人のメンバーのうち四人はカナダ人なのだから、アメリカーナがアメリカ人の音楽という意味ではあるまい。ということになると、アメリカの音楽に影響を受けた日本人のミュージシャンの中にも、アメリカーナと言える音楽をやっている人たちはいるはずだ」と書いておられます。アメリカーナの本質ですね。
■池上晴之 連載評論『いつの日か、ロックはザ・バンドのものとなるだろう』(第07回)縦書版■
■池上晴之 連載評論『いつの日か、ロックはザ・バンドのものとなるだろう』(第07回)横書版■
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