寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第27回)をアップしましたぁ。むむ、といふ展開になってまいりました。この小説、一筋縄ではいきませんなぁ。ちょいと謎解き要素も入ってきました。
今回、イマジナリーフレンドが出て来ます。子どもが実在しない同い年くらいの子どもと遊んでいるという現象です。共同幻想の一つと言ってしまえばそれまでですが、なかなか興味深い現象です。霊とかに行ってしまうと想像力爆発で収拾付かなくなりますが。
ただ子どもの世界は狭い。幼稚園に入るくらいまでが一番かわいいというのは、子どもが親以外の世界を知らないからです。世界が多様になるにつれ親の存在は相対化され小さくなる。イマジナリーフレンドというものも、基本は狭い世界から生まれているでしょうね。
ただま、伏線を張って点が線になってそれが崩壊する、予定調和から外れるのが小説というものです。『オトコは遅々として』、かなり伏線が複雑です。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第27回) 縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第27回) 横書版■
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