Interview of Gold Fishes 第27回 上田実先生インタビュー『生命(いのち)の水で再生する〜培養上清』(上編)をアップしましたぁ。文学金魚としては異色ですが、再生医療、特に培養上清液を用いた治療の第一人者、上田実先生にインタビューさせていただきました。文学者も健康には無関心ではいられませんね。また医療は日進月歩です。ちょっと前まではiPS細胞を使った医療の可能性が大きくクローズアップされていましたが、実現まで遠そうです。
培養上清は幹細胞を培養するときに出る上澄み液のことです。人間の身体は幹細胞によって修復されるわけですが、赤ん坊から思春期にかけての成長期には幹細胞の活動は活発です。しかし青年期を過ぎると低下してゆく。体内の幹細胞の数が減ってゆくわけでいわゆる老化です。この幹細胞を人工的に増やして体内に戻してやることで、様々な疾病を治癒しようという試みが幹細胞治療です。この幹細胞治療から生まれたものが培養上清治療です。
人間の体内の幹細胞の数は加齢に伴って減ってゆくわけですが、無くなってしまうわけではありません。培養上清は人間の体内に残っている幹細胞の活動を活発にする効果が認められているわけで、上田先生の治験などによって、難病中の難病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)にも効果が確認されています。大いに期待できる治療法です。上田先生のインタビューは中編、後編と3回に分けて掲載させていただきますが中・後編では再生医療が抱えている現実的問題についてもお話していただきました。科学の世界も一筋縄ではいかないのです。
インタビュアーは小原眞紀子さんです。小原さんは現在、医家の姉妹を主人公にした小説を書いておられます。こちらも完成が楽しみです。
■ Interview of Gold Fishes 上田実先生インタビュー『生命(いのち)の水で再生する〜培養上清』(上編)縦書版 ■
■ Interview of Gold Fishes 上田実先生インタビュー『生命(いのち)の水で再生する〜培養上清』(上編)横書版 ■
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