小原眞紀子さんの連載小説『幕間は波のごとく』第09回をアップしましたぁ。金魚屋から『文学とセクシュアリティ-現代に読む『源氏物語』』を好評発売中の小原さんの連載サスペンス小説です。中年に差しかかった姉妹を主人公集団にしたサスペンス小説です。
主人公の楡木子(ゆきこ)はじょじょに追いつめられていきますねぇ。しかもストーリーの本筋に関係あるようなないような、真綿で首を絞められるような追いつめられ方です。こういった展開はいいですね。ゾクゾクしますですぅ。
サスペンス小説では人間の本質的な存在のあり方が問われます。問い詰められ追いつめられると言ってもいい。それが松本清張等々以来のこのジャンルの伝統です。『幕間』は姉妹間でそれが起こるわけですからより本源的です。どう展開してゆくのか本当に楽しみです。
■ 小原眞紀子 連載小説『幕間は波のごとく』第09回 縦書版 ■
■ 小原眞紀子 連載小説『幕間は波のごとく』第09回 横書版 ■
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