第5回金魚屋新人賞発表 『総評』辻原登をアップしましたぁ。大変残念ですが、今回も受賞該当作はありません。
文学金魚に限りませんが、新人賞という関門は高いようで低い。辻原先生が書いておられるように、『新人賞は作家への登竜門だが、ゴールではなく始まりに過ぎない』からです。通過点と考えれば高くない敷居ですが、そこで力尽きてしまうくらいのゴールだと思っていると、多分、敷居を超えられない。
文学に関わるすべてのメディアは、優れた作家を見出し世に送り出す義務があります。必ずしも多作である必要はないですが、プロ作家としての覚悟とそれに見合う高い質を持った作品を書く作家でなければ、新人賞を授与しても意味がありません。文学金魚に限りませんが、どのメディアでも、新人賞授賞作家の半分以上は本を一冊も出すことなく文学の世界から消えてゆきます。文学金魚では可能な限り、作家として本を出してデビューし、かつ、今後も書き続けて文学の世界に寄与できる作家を見出したいと思います。
ただ2年連続受賞作ナシは文学金魚にとっても辛いですね。そこで公募に関しては敷居を低くして年2回の新人賞公募にします。
第6回 締め切り:2019年05月31日 発表:2019年08月01日
第7回 締め切り:2019年11月30日 発表:2020年02月01日
多くの作家志望者が作品は頭で書くと思っていますが、それは正確ではありません。精神と肉体が連動しないといい作品は生まれません。簡単に言えば書くのに慣れる、書くのが当たり前になるのがプロ作家への第一歩です。技術がなければいい作品は書けないのです。書き上げて人ごとのように読み返してみて、書店に並んでいるような作品と遜色ないと感じれば、なんらかの新人賞を受賞できる確率はうんと高まります。
■ 第6、7回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■