寅間心閑さんの『寅間心閑の肴的音楽評』『No.025 気付いたらルーティーン』をアップしましたぁ。THE 日本脳炎、東京スカパラダイスオーケストラ、ハーパース・ビザールが酒の肴です。寅間さんも酔っ払ってカバンをなくしたことがあるようですねぇ。酒飲みなら一回くらひ経験あるかも。石川はドブに落ちて溺死しかかったことがございます(爆)。
寅間さんの『肴的音楽評』は今回で25回目で、いいペースです。一回につき3組のアーチストを取り上げておられるわけですが、これはけっこう贅沢な書き方です。たいていの場合、作家は書く前にはいくらでも書けると思いがちですが、実際に書いてみると数回で尽きる。短かければ3回もちません。三号雑誌と同じです。やりたいこと、やれることが無限にあるように思っていても、表現してみるとあっというまに尽きてしまうのです。
物書きさんとしての能力が、古典的な言い方をすれば原稿用紙のマス目を埋める力にあるのは言うまでもありません。要するに筆力です。この筆力を持っているのがスタートラインになります。ただそんな力を持っている作家は掃いて捨てるほどいる。依頼仕事を次々にこなすライターさんも筆力はあります。筆者の〝名前〟で読ませる作家の場合、筆力プラスアルファが求められるのは言うまでもありません。
また詩人や小説家は詩や小説作品が一番大事なわけですが、エッセイなどを書く場合はターゲットの棲み分けが必要です。簡単に言うと詩的なエッセイや小説的なエッセイはあまりよろしくない。距離を置いて書ける対象をエッセイに選んだ方が精神的健康を保つことができます。エッセイでも作品が頭を離れないと、ハレーションを起こしてしまうんですね。
作家が作品に全精神的圧をかけるのは当たり前のことです。ただ作家の精神は様々な要素が絡まり合っている。純文学的精神のようなものは、作家精神の圧をかえって貧弱にさせてしまうところがある。大いに遊ぶことも必要です。お酒や音楽や絵画といった感覚的要素は作家精神の厚みを得るためには不可欠なところがあります。精神的深みとは作家の人間的魅力でもありますが、それは文学以外の要素でじょじょに形作られるものです。
■ 寅間心閑 『寅間心閑の肴的音楽評』『No.025 気付いたらルーティーン』 ■
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