岡野隆さんの詩誌時評『No.034 月刊俳句界 2015年12月号』をアップしましたぁ。文学の森代表取締役で「俳句界」編集発行人兼総務の姜祺東(カン キドン)さんと、「俳句α(アルファ)」編集長で「炎環」主宰の石寒太(いし かんた)さんの対談『結社の未来、総合誌の未来』を取り上げておられます。
お二人の議論は『紙媒体』と『ネット媒体』にも及んでいますが、岡野さんは『紙媒体に加えネットという新しい表現・発信媒体が新たに登場して来たわけだが、新しい媒体だから即座に新しい文学が生まれ、新たな文学動向が生まれるわけではまったくない。現状を言えば、多くの人が近い将来ネットメディアは紙メディアに比肩する大きな力を持つようになると予感しながら、さて、どういう形でそれが起こるのか、整備されるのか、ちっともその像が見えて来ないと困惑している。(中略)ネットメディアが力を持つためには、従来型の紙媒体とは違う理念を社会に向けてはっきり提示しなければならない。現在のように、句会や投句、添削など、結社や俳句総合誌が行っているのと同じことをネット上で繰り返していてはダメなのである』と書いておられます。石川も同感です。
岡野さんはまた、特集『魅惑の俳人』で取り上げられた阿波野青畝(あわの せいほ)作品についても触れておられます。こちらの方は生臭い話しナシですね(爆)。
かげぼふしこもりゐるなりうすら繭
朝夕がどかとよろしき残暑かな
端居して濁世なかなかおもしろや
南都いまなむかんなむかん余寒なり
さみだれのあまだればかり浮御堂
阿波野青畝
『久しぶりに読んだがこんなに平仮名表記の美しい俳人だったのかと改めて感嘆した』と岡野さんは書いておられます。続きはコンテンツを読んでじっくりお楽しみください。
■ 岡野隆 詩誌時評 『No.034 月刊俳句界 2015年12月号』 ■
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