Interview of gold fishes 第17回 新倉俊一『新しい詩を書くために(前編)』をアップしましたぁ。新倉俊一さんはまず英文学者として知られています。あの難解なエズラ・パウンドの『詩篇』(キャントーズ)の翻訳で有名ですが、エドワード・リアやエミリー・ディキンソンの素晴らしい翻訳もあります。石川は新倉さんのリア翻訳を愛読したなぁ。リアの詩は短いので、原文と突き合わせて読むこともできるわけですが、日本語に訳すのはけっこう難しい。新倉さんの翻訳を読んで、む~なるほど~と感心した思い出があります。
新倉さんはまた、詩人・西脇順三郎のお弟子さんで研究者でもあります。『評伝 西脇順三郎』などの労作を始め、たくさんの西脇論を書いておられます。ただ詩人として活躍し始められたのは遅く、最近になって『ヴィットリア・コロンナのための素描』と『王朝その他の詩篇』を立て続けに出版なさいました。英文学界の学匠詩人には安藤一郎さんなどがいらっしゃいますが、新倉さんの詩はひと味違う。知のバックグラウンドは英文学であり西脇詩であるのですが、新倉さん独自の詩の世界を構築なさいつつあります。
インタビュアーは鶴山裕司さんですが、詩の話しといっても詩人以外はチンプンカンプンの議論ではなく、詩と文学の〝王道(メインストリーム)〟に即した内容になっています。英文学に興味のある方にとっても楽しい内容です。じっくりお楽しみください。
■ 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)は3月31日〆切です ■
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