寅間心閑の肴的音楽評『No.089 酷暑のファンキー』&音楽評『希有な緊張感—DiVa『静かな犬』をアップしましたぁ。寅間さんの音楽評2連続です。この方は本当に音楽が好きですね。お酒もですが(笑)。今回は夏らしくファンク。Pファンクはマジいいです。ブラックミュージックはホントに単純。だいたいワンコードですものね。でもカッケーと聴衆に感じさせるのは至難の業です。
高瀬麻里子、谷川賢作、大坪寛彦さんのDiVaの新譜『静かな犬』については『私自身、前回『よしなしうた』を聴いたことで「聴き方」が掴めたからだろうか、情景が浮かびづらい楽曲はあまりなかった。その分「緊張」を感じた、なんて結論は少々出来すぎているが真実だ。そして、こんな「緊張」は他所ではあまり味わえないということも、きっと真実』と評しておられます。
この緊張感はDiVaの詩の多くが谷川俊太郎さんというプロ詩人の作であるという理由もあるのですが、寅間さんは『個人的な感覚だが、音色が少ない音楽に触れると緊張する。音色の少なさから感じる「脆さ」のせいかもしれないし、次の展開が予測しづらい「不安」のせいかもしれない』と書いておられます。石川はどちらかというと後者の音の方に緊張感を覚えます。ポップなんですが時々現代音楽っぽくもある。DiVaのような音を出すバンドは稀有です。
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