寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第48回)をアップしましたぁ。今回は京都編の序章といったところです。昔ながらの言い方をすると、主人公は一族郎党を引き連れて京都旅行に行きます。目的は親友の不倫の後始末のヘルプ。しかし主人公も脛に傷持つオトコであるわけで・・・。
文学という表現で最もリアリティを持つのは私性です。特に日本ではそうで私小説と呼ばれる小説ジャンルがあります。というより私小説は日本文学独自の小説形態であり、日本が世界に誇る文学です。欧米の読者から見ると日本の私小説はとても特殊なものなのです。基本、主人公の独白体で、それによって他者との関係性が描かれてゆく。
『オトコは遅々として』も基本は私小説形態です。網の目のように張り巡らされた関係性の中心に主人公がいる。他者はいわば不動の中心点である主人公を様々な形で動揺させる。この動揺が小説のダイナミズムになる。さて京都篇、どうなるんでしょうね。楽しみです。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第48回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第48回)横書版■
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