遠藤徹 連載小説『ビューチーコンテストオ!』(第06回)をアップしましたぁ。今回は「三巴亡焉美吼(みつどもえおわりなきびのさけび)」。白鳥と梟と孔雀なぞらえられる桜木泡、香月、天川石榴の美少女三人の登場です。ようやくビューティコンテストらしくなってきたかな。いややっぱり〝ビューチーコンテストオ〟なのであります。
戦後ずっと左翼(左系)は社会主義とともにあったわけですが、最近ではリベラルが左系と呼ばれています。LGBTとかもその中に含まれます。差別がなくなるのはよいことです。しかし極左の主張を鵜呑みにするとなかなか面倒なことになる。
だいぶ前にコンビニで「お母さん弁当」が売られていて、父子家庭の女の子がそれを見ると傷つくとSNSに投稿して、確か名称変更になった、のかな(記憶が曖昧ですが)。女の子は何気なく投稿しただけなのかもしれません。事情はぜんぜんわかりません。でも石川、人間、傷つくことも必要なんぢゃないかなと思ってしまった。それを言い出すと背が低い、醜男である、髪が薄いのも全部何かのせいになってしまいそう。ミスコンやビューティーコンテストなどは真っ先に批判対象になっています。
石川は文学メディアの編集者ですからリベラル派とはちょっと違う考え方をします。文学の世界で差別などがなくなったら人間存在や感情を描くことができなくなる。文学者は差別撤廃のための社会運動家ではなく、差別をネタにして人間存在の本質を描くからです。社会の歪みに真っ先に注目し、それを描きながら上位思想(としての作品世界)を提示するのが文学者というものです。
遠藤さんの『ビューチーコンテストオ!』のノリは軽いですが、本質的には現代のリベラル左派への異和感を表現した小説です。小説家ですから社会の歪みとして現れた風俗に注目する。その本質を描いてゆく。遠藤さんの小説のほとんどが実は社会派小説なのです。
■遠藤徹 連載小説『ビューチーコンテストオ!』(第06回)縦書版■
■遠藤徹 連載小説『ビューチーコンテストオ!』(第06回)横書版■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■


