遠藤徹連載マンガ『キノコの森』『えくすぽえめんたる』&連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』をアップしましたぁ。金魚屋から『幸福のゾンビ ゾンビ短編集』を刊行しておられる遠藤さんの四コママンガと小説です。
『キノコの森』は100回を超えましたが、次回で最終回です。お名残惜しい。でもま、四コママンガを100回サラリと描けてしまうのが遠藤さんです。手描きではなくデジタルデータだとか。タブレットにペンかな。タッチが統一されているのでプロと言っていいでしょうね。量産できるのはプロの大きな条件です。
『虚構探偵』は広田先生の引越編です。ここで三四郎と美彌子ちゃんがちょいと接近するのです。東大の三四郎池以来の再会というか、ここでほぼ「はじめまして」です。「よし子が、自然な感じで存在している女なのに対して、池の女(美彌子)は常に一幅の絵として自らを演出するってことだ。生きている本体から切り離された、人為的に構築された美として」とありますが、その通りだと思います。美彌子ちゃん、現代人が読んでもけっこうぶりっ子なんだなぁ(笑)。でもその効果を最大限に活用します。
じゃ、女性に嫌われるタイプかというとそうでもない。栗本薫先生がどこかで漱石作品では『三四郎』が好きで、特に美彌子ちゃんが大好きだと書いておられました。社会で抑圧されていながら男を支配しているのが美弥子ちゃん。しかしその期間は限られている。だからかもしれませんが、ぞんぶんにやらかすんですねぇ(笑)。
■遠藤徹 連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』(第20回)縦書版■
■遠藤徹 連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』(第20回)横書版■
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