小原眞紀子さんの連載小説『幕間は波のごとく』第13回をアップしましたぁ。金魚屋から『文学とセクシュアリティ-現代に読む『源氏物語』』を好評発売中の小原さんの連載サスペンス小説です。中年に差しかかった姉妹を主人公集団にしたサスペンス小説です。
じわじわと、でも確実に主人公は追い詰められてゆきますねぇ。ひたすら緊張感が続くサスペンス小説です。これが回収される時がこの小説の醍醐味になるんでしょうが、けっこう間口が広いといふか大きい。うまい展開になっています。
女の世界と男の世界が混じり合っていることもサスペンスを盛り上げている要因でしょうね。男の世界は法に代表されると言っていいわけですが、女の世界はよくわからない。わからないというのは不明ということではなく、濁っている感じ。それなりに密な関係を気づきながら底になにかありそうです。そういう意味では小原さんが得意とするエクリチュール・フェミニン的小説でもあります。
■ 小原眞紀子 連載小説『幕間は波のごとく』第13回 縦書版 ■
■ 小原眞紀子 連載小説『幕間は波のごとく』第13回 横書版 ■
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