高嶋秋穂さんの詩誌時評『歌誌』『角川短歌 2020年12月、2021年01月号』をアップしましたぁ。文学金魚の商業詩誌・文芸誌批評は、まあ言いにくいですがかなり硬直化している文芸メディアが抱える問題を相対化して眺め批評するところがあります。いわゆるギョーカイというやつが、それほど信用できるのかなぁということです。もちギョーカイと対立しているわけではないですが、内向きになりがちな作家の視点を外に誘導するようにはしたいと思います。
そのため毎月雑誌等が出てすぐに批評を出すようにはしていなかったわけですが――詩誌にも文芸誌にも先月号の総評みたいなページがありますから――これからはまあ2、3ヶ月遅れくらいで批評を掲載していこうかなと思います。そのため石川が書き手の皆さんのお尻を叩いているところです。呑気に思われるかもしれませんが、今年中には一定のペースで詩誌・文芸誌批評を掲載していこうと思っています。
んでまあ短歌では高嶋さんに角川俳句のみを批評していただいていたのですが、そろそろ短歌研究も加えたいと思います。文芸誌も文學界だけでなく文芸5誌は網羅しようかな。ただ金魚屋の詩誌・文芸誌批評を読んでいても、石川の個人的感想でも、いわゆるジャーナリズムが一番うまく機能しているのは歌壇ですね。俳句雑誌や小説文芸誌は「よくわかんないなー」と思うことしばしばです。まー、はなっから権威として眺めるとわかんないと思いますが、かなり迷走していますねぇ。むしろ悪循環に陥っているかな。作家自身がなにが正しくてどこに進めばいいのかわからないので、とりあえず権威にしがみついているようなところがある。それでは新しい文学は生まれにくいですねぇ。
■ 高嶋秋穂 詩誌時評『歌誌』『角川短歌』黒瀬珂瀾「誇張の願い」(2020年12月号) ■
■ 高嶋秋穂 詩誌時評『歌誌』『角川短歌』新春特別座談会「見つめ直す自己愛」(2021年01月号) ■
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