遠藤徹さんの連載マンガ『キノコの森』(第06回)&連載小説『物語健康法(入門編)』(第16回)をアップしましたぁ。噂に聞いたのですが、遠藤さんはどーやら音楽も作っておられるようです。ほんとにまー、創作の塊のようなお方ですな。そういった遠藤さん的な創作にまつわる秘密も『キノコの森』や『物語健康法(入門編)』には表現されていると思います。
一つはパッケージということ。商品はすべて計算され尽くされたパッケージです。包装から中身まで厳密に計算します。これは文学の世界でも基本的には同じです。どんなにいいアイディアを持っていても、商品流通的なパッケージに仕立て上げられていなければダメです。このパッケージの作り方が遠藤さんは非常に上手い。ほとんど天性のものですな。
もう一つは――ちょっと商品パッケージ論と矛盾しますが、おとなしい雰囲気のフツーのパッケージを破る力です。これは作家なら当然持っていなければならない欲望です。人と同じことをしていたのではダメなのです。この既存パッケージを破る力は遠藤さんの場合、本業の小説で発揮されることが多いと思います。『物語健康法(入門編)』も普通の物語=小説ではないですね。遠藤さんの小説は常にどこか奇妙。それが彼の前衛性でもあります。
■ 遠藤徹 連載小説『物語健康法(入門編)』(第16回)縦書版 ■
■ 遠藤徹 連載小説『物語健康法(入門編)』(第16回)横書版 ■
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