小原眞紀子さんの連載エセー『詩人のための投資術』『第第二十八回 P2PトレジャーボックスII―強者の事業』をアップしましたぁ。金魚屋から『文学とセクシュアリティ――現代に読む『源氏物語』』を好評発売中の小原さんの経済エッセイです。
現在進行形のビジネスについて書いておられますので、石川にはちょっと難しい。しっかし最先端のビジネスでなければ現代的問題と精神、そして世界全体の状況をつかむきっかけは得られません。
小原さんは『生活必需品を生み出す製造業や、時間と労力を提供するサービス業には敬意が払われても、右のものを左に動かして利益を取る商人は、歴史的に憎しみの対象にもなってきた。しかし商業がなければ世の中が動かないのは確かで、その意味で実業である。そして安く買って高く売るのは商業の基本だ。価格差を知り、チャンスを掴みさえすれば大きな収益を得られる。P2Pはそのエッセンスを凝集したゲームなので、通常はたとえば30年かかるマーケットの栄枯盛衰が3年に縮んで出現する。一種の極端化されたシミュレーションである』と書いておられます。
これは確かにそうで、多くの事業に寿命があります。会社の寿命は基本30年くらいと言われているのも『30年かかるマーケットの栄枯盛衰』に当てはまりますね。商品の価値は永遠とは限らず、多くの商品が役割を終えてマーケットを閉じていくわけです。このスキームをメタ化した案件が現代では登場し始めているようです。ただし『30年かかるマーケットの栄枯盛衰が3年に縮んで出現する』ことになる。
こういった従来はなかった商品の出現は、現代を象徴しているでしょうね。現代では今までになかったスキームの経済が成立しています。この流れは続くでしょうね。何が変化しているのか、その根源は何かについて石川も非常に興味があります。小原さんのエッセイを読んで勉強することにしますぅ。
あ、今年は小原さんのコンテンツで〆です。皆様よいお年を。来年はコロナが少しでも収まってくれるといいですねぇ。
■ 小原眞紀子連載エセー『詩人のための投資術』『第第二十八回 P2PトレジャーボックスII―強者の事業』 ■
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