池田浩さんの『大学文芸誌時評』『『No.029 佐藤洋二郎「手賀沼のマリア」』(三田文學 2020年秋季号)をアップしましたぁ。池田さんは、
総合文学あるいはマルチジャンルは、戦後文学が完全消滅して何を表現の基盤としていいかわからないガラガラポンの時代に、ジャンルの存在理由を再規定することで初めて可能になる。「古井由吉、誰?」「岡井隆、ああ聞いたことあるけど読んだことない」「岡田隆彦、誰それ? 知る必要あるわけ?」という時代である。知る必要はもちろんある。しかし今生きている現代作家はすでに〝縦割り文学逃げ切り世代〟に乗り遅れている。従来通りで何も変わっていないと思い込めば、確実に生きたまま死んでゆくことになる。それがわからないのは鈍い。
池田浩
と批評しておられます。まあそうでしょうねぇ。1980年代頃までの戦後文学パラダイムがあった時代と何も変わっていないというスタンスは、そろそろ終わりにした方がよろし。で、三田文學さんは、なーんとなくキリスト教の匂いがしますね。なぜなんだろうなぁと思ったりするわけです。
■ 池田浩『大学文芸誌時評』『No.029 佐藤洋二郎「手賀沼のマリア」』(三田文學 2020年秋季号)』 ■
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