寅間心閑さんの肴的音楽評『No.053 環境適応能力』&大畑ゆかり原案 寅間心閑著 新連載小説『もうすぐ幕が開く』(第13回)をアップしましたぁ。寅間さんは『コロナ、という単語には慣れた。慣れた、という言い方は危険。誤解を招く。ドキッとしなくなった、という感じ。コロナか、気をつけないとなあ、と案外フラットに受け止められる。でも「ウィズ」が付くと急激に滅入る。ウィズ・コロナ。憂鬱だ。様々な変化を強制されることへの嫌悪、憂慮、ああ面倒くさ等々。環境適応能力が低いのかも。もしそうなら年齢ではなく性格のせい。気付けば小さな頃からこんな感じ』と書いておられますが、多くの人が寅間さんと同じ心情でしょうね。
心配なのはスポーツとか映画館、演劇など、人を集めないとどーにもならない興業です。特に劇団は歌舞伎や四季、宝塚といった大劇団でも苦労しておられる。況んや小劇場をや、です。最近劇場クラスターが発生しましたが、興行側に甘さがあったようです。しかしほとんどの劇場が可能な限りの予防策を講じてそろりそろりと上演を再開しています。ワクチンや特効薬を期待する前に、予防策で封じ込めをしなければならないのは当然です。
『もうすぐ幕が開く』は引き続き越路吹雪先生のお話です。この大スターは非常に繊細なお方だったことがよくわかります。気難しいと言われましたが、それはある種の対人恐怖症のせいかもしれません。他者との強い結びつきを求めてしまうので、通り一辺倒の人付き合いは苦手。そういった越路先生の心の機微がよくわかる章になっています。
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第13回)縦書版 ■
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第13回)横書版 ■
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