ドイナ・チェルニカさん著 ラモーナ・ツァラヌさん訳の読み切り小説『実のにがい桜の木と生きる気もちをうしなった男の子のお話』をアップしましたぁ。文学金魚で『少女と銀狐』を連載していただいたドイナ・チェルニカさんの新しい物語です。翻訳はもちろんラモーナ・ツァラヌさんです。
児童文学というかファンタジー系小説では擬人化された動物が出て来るのは定番です。キャロルの『アリス』でも冒頭にウサギが登場しますね。ジュペリの『星の王子さま』にも蛇などが出てきます。
ドイナさんの物語でも動物が登場するわけですが、擬人化はされているのですがうんと自然に近い感じがします。人間界とは違う審級の世界に住んでいる生き物たちという感じがする。そういったある種の他者感、残酷な感じがドイナさんの物語の魅力だと思います。
また水より森のイメージが強い物語です。登場人物たちは常に野原を歩いてゆきます。日本文学には水のイメージが非常に強いのですが、ルーマニアは森ですね。そういうところはドイツと似ています。森の中で起こる物語はやはり水辺の物語とは質が違うのです。
■ ドイナ・チェルニカ著 ラモーナ・ツァラヌ訳『実のにがい桜の木と生きる気もちをうしなった男の子のお話』縦書版 ■
■ ドイナ・チェルニカ著 ラモーナ・ツァラヌ訳『実のにがい桜の木と生きる気もちをうしなった男の子のお話』横書版 ■
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