鶴山裕司さんの美術関連コンテンツ2連投です。『美術展時評』『No.103『ミイラ-「永遠の生命」を求めて』展』、連載エッセイ『言葉と骨董』『初心忘るべからず』(第58回)をアップしました。ううっミイラ展かぁ。怖そうだな。本来は見に行く予定ではなかったようですが、正倉院展が混雑していたので見に行かれたようです。見たら書くべし(笑)。まあ冗談半分ですが、ほとんどの物書きさんは大作家のように構えて依頼を待っていられません。書かないことには活路は拓けないですね。あ、今回の『言葉と骨董』『初心忘るべからず』は優れたエッセイです。上手いなと思いました。
作家は若い頃は「そんなもの書かない」で突っ張っていていいと思います。時間的な余裕がありますからね。しかし年齢を重ねてゆくとだんだん変わってくる。相変わらず「そんなもの書かない」と突っ張っていても、現実は〝書けない〟場合が多いのです。このあたりの機微は微妙ですが、年を取るにつれて幻想が、夢がなくなってゆくのが大きな要因でしょうね。つまり書くモチベーションが下がる。モチベーションが下がるとさらに夢が萎むという悪循環になります。
今の時代、多くの作家が書くモチベーションを維持するのに苦労していると思います。それはまあ、ある程度は仕方のないことです。ただたまーに力を入れて書いたつもりでも、結果はかんばしくないのが芸事の難しいところ。文学も芸の側面はありますから、コンスタントに、判で押したように書かないといい作品は生まれない。また崇高な題材だからいい作品になるとは限らない。実に俗でくだらない題材でも名作は生まれます。書いてみないとわからないんですね。つまり書くべし(笑)。
■ 鶴山裕司 『美術展時評』『No.103『ミイラ-「永遠の生命」を求めて』■
■ 鶴山裕司 『言葉と骨董』『初心忘るべからず』(第58回)■
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