小原眞紀子さんの連載エセー『詩人のための投資術』『第六回 不動産――様々なる大家 I』をアップしましたぁ。今回から不動産編です。オフィスビルやマンション・アパートなどの賃貸物件経営のお話です。石川が理想とするのは、銀座の一等地にすんげぇ広い面積の底地を持っていることだなぁ。でもメンテ費用はかからないけど、相続税で飛びますな(笑)。
小原さんが書いておられるように、投資事業としての賃貸経営は、全額融資でまかなうのが理想です。ある程度の資産を元に融資を引いて物件一つを買い、物件を担保に二棟目、三棟目を購入してゆくわけです。築古物件ではなく新棟を買えば最低でも5千万はかかりますから、三棟買えば簡単に億を超えてしまう。
ただ金利は家賃収入が自動的に払ってくれる。新築の場合は比較的入居者が集まりやすいので、10年くらいは安定しているでしょうな。ただま、賃貸アパートの表面利回りは現状だと10パーセントを切っていますから、入居者が減ったりするときつい。満室でも実質利回りは2、3パーセントじゃないかな。5、6棟のオーナーにならなければうま味はありません。
最近、家賃保証型の賃貸アパートチェーンの建物の不具合が問題になりましたが、あれだけの戸数の不具合となると、たまたまといふことは考えにくいですねぇ。でも厳しく処罰すれば連鎖倒産が起こります。これもビジネスの世界の厳しさといふか、摩訶不思議なところです。
不動産価格が高騰しているので、だいぶ前から相続対策として賃貸物件の新規建築が増えています。しかしオリンピック前ということもあって建築コストも上がっている。また人口が減っているので賃貸物件が過剰供給になっているとよく言われます。
ただま、マクロとミクロが違うのもビジネスの現場であります。100も200も賃貸物件を抱えているオーナーは少なく、たいていは数十戸単位です。つまりそこさえ埋まればオーナーさんは安泰。といふところから格差が生まれ、ビジネスチャンスも生まれる。リスクはありますが、リスクのないビジネスは存在しないのも確かなことです。
■ 小原眞紀子 連載エセー『詩人のための投資術』『第六回 不動産――様々なる大家 I』 ■
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