小原眞紀子さんの連載エセー『詩人のための投資術』第五回 IPO――年忘れソフトバンク祭りⅡ』をアップしましたぁ。ソフトバンクさんのIPO株価は公募価格割れしたわけですが、小原さんはなんとか難を逃れたようです。37円ダウンですが、万株以上買った人はそれなりのロスになります。まーソフトバンクさんくらい大規模IPOだと、初値で売って相当な利益といふわけにはいかんですから、多少利益を上げようとすれば万株単位になりますね。
ネット時代になって株も個人取引が普通になったわけですが、それでも証券会社の口座を通しての取引になります。つーことは取引するたびに、儲けても損しても手数料が発生する。証券会社は手数料商売になっているわけで、証券会社の言うなりにしていると、いつのまにか資産が大きく目減りしていた、という話は今でもよく耳にします。投資では最後のところ、誰も助けてくれない。最終的に投資家が全責任を負う。それが投資の基本中の基本です。
最後のところ自己責任というのは、文学の世界も同じです。誰かの、何かのせいにしてグズグズしているのは時間のムダということです。また文学は社会の変化と深く連動しています。社会変化を敏感に取り入れないと、現代文学として多くの読者を惹き付けることはできません。投資は文学と関係ないようですが、文学は文学者が考えるほど文学的ではない(笑)。文学を豊かにする要素は、文学から遠く感じられるジャンルの刺激だと思います。文学事大主義――文学の世界を世界の総てだと考えるのは危険なのです。
■ 小原眞紀子 連載エセー『詩人のための投資術』第五回 IPO――年忘れソフトバンク祭りⅡ』 ■
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