寅間心閑さんの『寅間心閑の肴的音楽評』『No.030 男は黙って』をアップしましたぁ。今回はじゃがたら、アネクドテン、矢野顕子が酒の肴です。寅間さんはキーケースに栓抜きを忍ばせておられるのですな。石川は瓶ビールの栓は歯で抜くというカルチャーで育ちましたので、若い頃は歯で開けられたのですが、今はもうあきまへん。缶ビール専門になっておりましたが、そーか、栓抜きを持ち歩けばいいんですね(爆)。
今はだいぶ下火になりましたが、戦後文学華やかなりし頃は、酒を飲んで泥酔しなければ作家ぢゃないといった神話がありました。戦後無頼派の息吹がそれなりに残っていたんですね。ただ漱石は下戸でしたし、子規は結核だったので生涯お酒と無縁、鷗外大先生は飲めましたが宴席大嫌いで泥酔を嫌っておりました。当たり前ですが酒飲みと文学は関係ありません。ただ作家はなんらかの形でネタを仕入れるわけで、楽しく遊んでいる時のなにげない経験が意外といいネタになったりする。酒飲みの作家は酒場でネタを仕入れていたということです。
寅間さんの場合も同様で、小説にそれが反映されています。作品を量産する作家の場合、全部自分で経験していたのではとても間に合わない。小耳に挟んだ話や、本来はその場限りのバカ話からネタをつかんでいきます。また酒は小道具に使いやすい。道ばたで瓶ビールの栓を開けてラッパ飲みしている人を見かけたら、「あ、寅間さん!」と思う前に、危ない人の物語が漠然と頭の中に広がるはずです(爆)。
■ 寅間心閑 『寅間心閑の肴的音楽評』『No.030 男は黙って』 ■
■ 第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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