『金魚詩壇 討議&インタビュー』『No.007 安井浩司 『烏律律』(うりつりつ)、そして『烏律律』以降(前編)』をアップしましたぁ。今年新句集『烏律律』を刊行なさった安井浩司さんのインタビューです。インタビュアーは鶴山裕司さんにお願いしました。安井さんへのインタビューは定例になってきましたね。
文学金魚では2012年10月に『安井浩司『俳句と書』展』を開催しました。金魚屋が安井文学に注目する理由は単純です。安井文学が高柳重信前衛俳句以降の俳句のヴィジョンを示しているからです。もちろん金魚屋の安井文学への高い評価は世間一般の評価と必ずしも連動していません。ただ金魚屋は金魚屋の評価は正しいと自負しております。
1990年代以降の文学が、大きな曲がり角というか変容期に差し掛かっているのは間違いないと思います。俳句では前衛俳句、短歌では前衛短歌、自由詩では戦後詩と現代詩、小説では戦後文学の総括と超克が実作と理論両面で求められているということです。もちろん1980年代頃からそういった動きはありました。しかし大局として見れば、いずれも中途半端に終わってしまったと思います。
また自力で総括と超克を為し得る可能性があるのは、今のところ短歌界だけでしょうね。俳句界はほぼ完全に趣味文学に埋没していて、現世を面白おかしく暮らせればそれで良いといった雰囲気です。詩壇は「現代詩手帖」が刊行されている限り、現代詩の総括はできないでしょうね。文壇もまた、さまざまなしがらみで戦後文学の根本的総括は難しいと思います。
石川は金魚屋で、戦後文学の実践・理論両面の総括と超克ができると思っています。つまり21世紀文学の具体的ヴィジョンの提示です。従来的な文学システムに取り込まれている作家は決して生み出せない文学をプロデュースするつもりです。ご期待あれ(爆)。
■ 『金魚詩壇 討議&インタビュー』『No.007 安井浩司 『烏律律』(うりつりつ)、そして『烏律律』以降(前編)』 縦書版 ■
■ 『金魚詩壇 討議&インタビュー』『No.007 安井浩司 『烏律律』(うりつりつ)、そして『烏律律』以降(前編)』 横書版 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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