現在文学金魚で小説『証拠物件』を連載中の、寅間心閑さんの『肴的音楽評』『No.011 非日常の昂揚感』をアップしましたぁ。今回はPファンクとアメリカン・グラフィティ、清竜人25が酒の肴です。『私にとって、めでたさは非日常の昂揚感。そんな酒を、と高田馬場のやきとん「M」へ』とあるように、寅間さんにとってお正月は、大手を振ってたらふく飲める時期です。偉いっ!。
懇意な店はどこか面倒くさい。大抵のことがバレてやがる。もちろん内輪で呑むのは楽。でも、そればかりじゃ胃がもたれちゃう。だから一人で呑む時はタガを外してみる。自己のプチ解放。誰かのふりはダメ。本末転倒。他人を装えば、タガはまた締まる。
椅子はいらない。いざとなったら動く。安全な方へ、面白い方へ。何かの弾みでコミュニケーションが始まる、かもしれない。始まってもすぐ終わる、かもしれない。そもそも何も始まらない、かもしれない。でも、そんな積み重ねがタガを緩ませる。これは確実。
(寅間心閑『肴的音楽評』)
世の中には常連となって特別扱いしてもらわないと気が済まない人もいるようですが、寅間さんは一匹狼ですね。んでいろんな酒場に入り込んで飲んでおられる。入りにくそうなお店でも、酒を飲ませる店なら、寅間さんは躊躇なく入ってゆく気配があるなぁ(爆)。
池波正太郎さんは酒飲みで食通でしたが、子供の頃からどんな店でも料理屋なら、入るのに躊躇したことがないと書いておられました。丁稚時代でも、高級店に入っていって、『○○円しかないんですが、なんか食べられますか』と言って食べさせてもらっていたそうな。遊んでいても『いざとなったら動く。安全な方へ、面白い方へ』といふのが小説家であります。
■ 寅間心閑 『寅間心閑の肴的音楽評』『No.011 非日常の昂揚感』 ■
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