山本俊則さんの美術展時評『No.055 原田直次郎展 西洋画は益々奨励すべし(前編)』をアップしましたぁ。神奈川近代美術館他で開催された、原田直次郎展を取り上げておられます。原田さんの展覧会が開催されていたのですねぇ。ビックリです。このお方、36歳で夭折してしまったので、作品数がとっても少ない。絵の数から言っても東博で展覧会は開けないと思いますが、神奈川近美の目の付け所は優れていますねぇ。
原田さんは私費でドイツ留学しましたが、留学先で森鷗外と知り合い、終生にわたる友情を結びました。鷗外さんはちょいと剣呑なところがある人で、遺言でも『賀古鶴所(かこかくど)以外に友だちはおらん』と書いております。そんなこと言ったら、『え、俺、鷗外さんの友達ぢゃなかったのかぁ』とガッカリしちゃう人が出ますよね。永井荷風なんかも、そんな一人でした。ちょっと損なことを、あえて言うような人だったのです。でも原田さんとは馬が合ったようです。『原田は水のような人だ』という意味のことを書き残しています。
原田さんがお亡くなりになってから、鷗外さんが音頭を取って、藝大で一日だけ原田直次郎回顧展が開かれました。今回の展覧会は鷗外主催回顧展から百年目の初めての大規模回顧展です。あんまり有名な画家ぢゃないですが、素晴らしい作品を描いておられます。山本さんの文章といっしょに、あまり目にしたことのない原田さんの絵も楽しんでください。大規模回顧展が開かれてホントに良かった。こういった画家に注目できるようにならなければ、日本文化の質は上がりませんよね。
■ 山本俊則 美術展時評『No.055 原田直次郎展 西洋画は益々奨励すべし(前編)』 ■
■ 第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
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