文学金魚では今月6月18日午後3時30分より、日仏芸術文化協会(東京都目黒区中根2-19-2 東急東横線・都立大学駅より徒歩約12分)で第1回 文学金魚大学校セミナーを開催します。テーマは〝ジャンルの越境〟です。文学金魚は新しいWeb文芸誌メディアであり、かつ〝総合文学〟を掲げています。セミナーではそれにふさわしいシンポジウムを行いたいと思います。またシンポジウム後に懇親会を開催します。文学の世界を活性化するための様々なアイディアを、皆様からお聞きしたいと思います。
石川は文学金魚編集人を始めてから四年ほど経ちますが、ちょっともう紙媒体の文学メディアには戻れないなぁと感じています。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本格的にWebメディアを始めると人間の精神構造が変わります。紙媒体の雑誌を刊行するのは大変ですが、雑誌を出したぞという達成感は得られます。Webメディアにはそれがありません。著者には純粋に〝作品を仕上げて発表した〟という感覚だけが残ります。それが重要なのです。よーく考えてください。有名文芸誌であろうと同人誌等であろうと、作品を発表しただけではなんのゴールにもなりません。特に現在のような出版不況の時代は、有名雑誌に作品が掲載されても将来の保証はほとんどないのです。
Webメディアは自分の作品が掲載された雑誌を抱きしめて眠るような満足感を与えてくれません。作品を仕上げたらすぐに次の作品を書く。そしてアイディア的にも筆力的にも淘汰されない力を養うのです。21世紀のマルチメディアの時代にあえて〝書くことを仕事〟にしようとする作家は、言語道断に書きまくらなければ生き残れません。この生き残りシステムを、常識的かつ有効に作用させるのがWebメディア編集人の役割だと考えます。石川は作家にとって本質的に、Webメディアは紙メディアより厳しいと思います。しかしその本質を理解できた作家は、新たな時代精神を身をもって体現できる作家になると思います。それを文学金魚で証明したいですね。
Webメディアもまた、紙か電子かを問わず本を出すことを最終目的とします。そこには雑誌メディアとはまた違う様々な厳しい現実的ハードルがあります。〝雑誌に作品が掲載されて満足できる時代〟が終わったように、〝本が出て良かったの時代〟も終わりました。本が売れなければ作家はどんどん苦しくなります。有名出版社でも文学金魚のようなベンチャー出版でも同じことです。このハードルをいかにクリアするかが文学金魚が今直面している課題です。現在の出版業界の厳しさを考えれば夢を見ることはできません。〝間違いなく厳しい〟を前提に様々な手を打ってゆく必要があります。ただWebメディアという目先の新しさではなく、それが作家に与えるスピード感ある同時代感覚は、既存の文学界・出版界に一石を投じる力になり得ると確信しています。
もちろん短歌や俳句、自由詩といった、最初から商業出版とは折り合いが悪い文学ジャンルもあります。しかしどのジャンルでも、たまさか一冊本が売れただけでは活性化は望めないのです。ファンダメンタルなシステムが必要です。あそこでは何か新しいことが起こっているという人々の共通理解と信頼を得られなければ、継続的に影響力を発信することはできません。文学金魚がそういうファンダメンタルだとは申しませんが、そのような影響力ある磁場を目指します。アイディアと行動力のある作家がいらっしゃれば、喜んで文学金魚歌壇や俳壇、自由詩壇をおまかせします。まずアイディアと人材。才能ある作家の皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
■ 『第1回 文学金魚大学校セミナー 2016/6/18 (15:30PM~) 日仏芸術文化協会』 ■
Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー開催(新人支援プロジェクト)
Web文芸誌のパイオニア 総合文学ウェブ情報誌文学金魚は、文学金魚執筆者によるシンポジウムと参加者の自由な質疑応答による参加型セミナーを開催します!。
テーマは〝ジャンルの越境〟です。そしてジャンルの越境は、人の現存在では性の越境にも置き換わる。文学金魚大学校第1回セミナーでは、早稲田文学の表紙を飾った伝説の仙田学さんの美しい女装姿が見られます! あらゆる制度の脱構築を意識することで、ジャンルの越境は初めて可能になるのです。我こそはという皆さまも、ぜひ女装・男装・コスプレのドレスアップでご来場ください。 超ステキな開催会場、日仏芸術文化協会もそれって大歓迎!とのこと!
■ 日時と会場 ■
・日時:2016年06月18日(土曜日)
・開始時間:午後03時30分~
・会場:日仏芸術文化協会 (東京都目黒区中根2-19-2 東急東横線・都立大学駅より徒歩約10分)
* 閑静な住宅街の中に位置する素敵な一軒家です。
・日仏芸術文化協会地図
・参加費:3,500円
* 参加者の皆さんには金魚屋刊行書籍一冊(定価1,500円)をプレゼントします。
・懇親会費(オプション):2,000円
* セミナー修了後に懇親会を開催します。参加はご自由です。
■ テーマ ■
【テーマ】ジャンルの越境
純文学ラノベ、ロマンチック・ミステリ、純文学ホラー、自由な物語詩など、従来の文学ジャンルとは異なるオルタナティヴな文学を創り出すことを目指します。
【司会】
山田隆道(作家・TVコメンテーター)・小原眞紀子(詩人・東海大学文学部文芸創作学科非常勤講師)
■ プログラム(予定)■
① シンポジウム
第一部 偏態小説と純文学エンタメ小説について
三浦俊彦(作家・東京大学大学院教授)
遠藤徹(作家・同志社大学教授)
第二部 ラノベと(純)文学について
仙田学(作家)
西紀貫之(作家・フリーライター)
② リード小説大賞決定!
山田隆道(作家・TVコメンテーター)発案のリード小説(詳細は下記または『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)の大賞を決定し、大賞・奨励作については文学金魚への作品掲載を検討(バックアップ)します。
③ 第3回金魚屋新人賞第一次審査通過作紹介
④ 懇親会
いけのり(占い師・エッセイスト)の占いコーナーなど。
■ 参加お申込用メールアドレス ■
お申込みはseminar@gold-fish-press.comへ! 。氏名・電話番号、パーティ(懇親会)参加の有無を明記してください。先着50名(FB枠35名)です。会場設営の都合上、懇親会のキャンセルは
【Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー(新人支援プロジェクト)の趣旨】
・才能ある若い作家の作品が発表できない、キャリアのある作家なのに一番出したい本にかぎって出ない、学者の卵の奨学金ですら返還義務があるなど、現在ではさまざまなジャンルが細分化され、文化間の交流がなくなっています。
・こんな時代だからこそ、文学金魚は創作者と読者、ジャンルとジャンルを繋ぐメディアとして誕生しました。
・セミナー参加者は新しい文学と出版カルチャー誕生の当事者・目撃者になれるかも!
・読むことと書くことの、あのワクワク感をみんなで取り戻そう!
【リード小説とは ~あなたの〝リード小説〟大募集!~】
・リード小説とは、あなたがすでに書いた、あるいはこれから書こうとしている未発表オリジナル小説の大筋やセールスポイント等をまとめた、映画でいえば、予告編です。
・文学金魚大学校第01回セミナーのお題として、書き下ろしリード小説をツイッター上で大募集します。完成原稿があるかどうかは問いません。
・選考は山田隆道(『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)が行います。講師の文学金魚連載作家陣も選考に加わります。リード小説から作家デビューの扉が開かれるかも。
・試されているのは自己プロデュース能力です。気楽に楽しんでください!
【総合文学ウェブ情報誌文学金魚について】
・文学金魚はジャンルの垣根を取り払い、文化融合的な状況の中から新たな日本文化を創・出することを目指します。
・セミナー参加者は楽しいお題で盛り上がるもよし、懇親会で人脈を広げるもよし。新たな文学シーン誕生のワクワクする瞬間、その当事者・目撃者になれるかもしれません。
・今は積極的に自己アピールし、様々な方法で作家としての活路を切り開いてゆける時代です。ネットと紙出版のインタラクティブな関係性にリアルな人間の息吹きを吹き込んで、文学カルチャーのホットスポットを創り出そう!
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■