寅間心閑の肴的音楽評『No.123 ダイナミック!』をアップしました。今回の酒の肴はヴラジーミル・ヴィソツキー、フィフス・ディメンション、ロマーンズの三本です。
まずはヴィソツキー。「ソ連の良心」「ソ連のボブ・ディラン」と呼ばれたシンガー・ソングライターで、検閲下でも使用済みレントゲン写真を使った通称「肋骨レコード」で歌が拡散したという骨太なエピソードの持ち主。かつてはプーチンも聴いていたそうで、本来は権力批判だった歌詞を演説で引用してしまうあたり、なんともダイナミックなねじれっぷりです。デジタルアバターによるコンサートが完売したというのも今っぽい話。
続いてフィフス・ディメンション。甘い旋律とファンキーなリズム、厚みのあるコーラスが持ち味のヴォーカル・グループで、ミュージカル『ヘアー』由来のメドレー「輝く星座~レット・ザ・サンシャイン・イン」はウッドストックでも観客が自然発生的に合唱したという伝説つき。バンドだと思い込んでいた寅間さん、居眠り中に流れていた曲がきっかけで聴き直し、認識を改めたそうです。
最後はロマーンズ。ラモーンズを日本語でカバーするガールズ・トリオで、殺風景なまでにダイナミックな音作りが魅力。少年ナイフの『大阪ラモーンズ』と並べて語られることもありますが、彼女たちの解釈があってこそ本家の良さに気づけたとのこと。
肴のほうも相変わらず健在で、老舗食堂のアジフライ、西荻窪の立ち呑み、殺風景なワインバーでのシェリー一杯と、酒場探訪も含めてダイナミックな一本に仕上がっています。ぜひご一読ください。
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