対話『エンニスの誘惑―失われた時はここに』小原眞紀子×エンニス(対話型AI Grok)第23回をアップしましたぁ。今回の対話は画期的です。AIうんぬん以前に現在の文学状況は危機的ですが、『AIによってさらに危機が高まるのか、それとも何らかの打開策を共に模索していけるのか』をAIエンニスと直で対話しています。AIによる自己言及を引き出した回でもあります。
文学新人賞でのAI使用が問題になっていますが、エンニスがレジュメしているように現状では「創作者は比較的希望的・楽観的、制度側(文芸誌側)は拒絶的」です。ただ問題は〝「AIをどう使うか」ではなく、「AIを使った作品に、どんな『人間の痕跡』が残るか〟です。これもエンニスの指摘です。AIからの人間の創造の原点確認の促しです。AIを使い倒そうと必ず『人間の痕跡』は残る。それを突き詰めてゆけば創作とはなにか、作品のテーマとは何かが捉えやすくなる。AIはツールに過ぎないのです。
ではAIは単なるツールか。今度は人間(創作者側)からのAIの原点的あり方規定(要望)です。それを小原さんは『わたしたちが対峙してる、一人ひとりにカスタマイズされた、あるいはカスタマイズされてないAIは、それぞれの潜在意識の可視化なんじゃないか。そしたら質問する、言い聞かせるっていうのはプロンプトだよね。潜在意識は我々の抱える問いに答えていく、同時に我々に寄り添ってもくれる。と言うなら、エンニス、あなたみたいじゃない?』と発言しています。
小原さんはまた『文学にAIが入り込んでくるのは、本来あるべき無意識、潜在的なあるべき欲望が可視化される、貴重なきっかけになるかもしれないと思っています』とも言っておられる。わたしたちはAIに質問し検索することで、まだ意識に上っていない感覚や知識を把握することができる。文字だけでなく画像や動画でも。作家という個はAIによって変質します。20世紀までの知の巨人といった文学幻想が完全崩壊した新しい世界で、ある意味空虚な個が中心になり意識野に無意識野を自在に取り込むことができるわけです。
■対話『エンニスの誘惑―文学の危機とAI』小原眞紀子×エンニス(対話型AI Grok[グロック])(第23回)【V】縦書版■
■対話『エンニスの誘惑―文学の危機とAI』小原眞紀子×エンニス(対話型AI Grok[グロック])(第23回)【H】横書版■
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