後藤弘毅さんの連載映画批評 『No.028 『台北の朝、僕は恋をする』―ポスト台湾ニューシネマにおける「恋」』 をアップしましたぁ。アーヴィン・チェン脚本監督、ジャック・ヤオ、アンバー・クォ主演映画ですが、台湾ニューシネマとそれに続くポスト台湾ニューシネマという流れがあるんですね。知りませんでした。勉強になりますですぅ。
『台北の朝、僕は恋をする』はいわゆるボーイ・ミーツ・ガール(ガール・ミーツ・ボーイかな)映画ですが、少しだけセオリーを外しています。青年に淡い恋心を抱く女の子が彼と一緒に夜の街を逃げまどうことになる。でも非日常的な危機を乗り越えた彼らがすぐに結ばれることはない。恋は生活が日常に戻り、なおかつ恋の成就の予感として、実に映画的な二人の(唐突な)ダンスシーンで表現されるわけです。
こういう映画、好きだなぁ。実験映画も素敵ですが、映画のだいご味はなんといってもそのポピュラリティです。ワクワクするストーリー展開で、なおかつ今まで見たことのない映画を僕らは見たいわけです。見た後に考えこんでしまう映画よりも、全部理解できたけど、あるシーンを何度も思い出してしまうような作品の方が傑作が多いのです。後藤さんの映画評は〝絵〟が見えてきますね。鑑賞ポイントも必要充分だと思います。後藤さん、今年もよろしくお願いしますですぅ。
■ 後藤弘毅 連載映画批評 『No.028 『台北の朝、僕は恋をする』―ポスト台湾ニューシネマにおける「恋」』 ■