『鶴山裕司の短歌・俳句について考える歌誌・句誌時評 No.010 辻原登[選]『与謝蕪村』―小説家の蕪村論』&『連載エッセイ『言葉と骨董』『No.087 「初転法輪」のガンダーラ仏残闕』』をアップしましたぁ。
辻原登先生に文学金魚新人賞の選考委員をお願いしていますが、金魚ではあまり先生の著書を取り上げてきませんでした。反省です。石川が依頼したわけではないですが鶴山さんが辻原登[選]『与謝蕪村』論を書いて下さったので、これを機にちょくちょく取り上げていきたいと思います。
辻原さんのお父さまの村上六三氏は日本社会党の和歌山県議会議員でした。子どもの頃から政治家を見慣れていた。んでこのあたりがいかにも小説家というか辻原さんらしいのですが、辻原登はペンネームで、お父さまの政敵の政治家の名前から取った(笑)。また社会党議員ということもありお父さまは日中友好に尽力なさった。その影響か辻原さんは中国語堪能で日中貿易の会社に勤めておられたこともある。アンビバレントな孝行息子なのであります。
辻原さんは非常に感覚が鋭いと申しますか、政治的な勘が働くようなところがあります。お父さまの政治演説の真似も上手いですしね(笑)。文学金魚はいち早く総合文学を掲げてWeb文芸誌としてスタートしたわけですが、それに真っ先に賛同してくださったのが辻原さんです。ある意味、文学金魚は辻原さんの文学系ITアンテナでもあります。
で、鶴山さんのもう一本のエッセイは『「初転法輪」のガンダーラ仏残闕』。簡潔な文章ですが仏教とは何かをわかりやすく論じておられます。単なる骨董エッセイではないですね。また仏教は日本文学の大きな底流です。それは俳句、特に蕪村にも繋がる。辻原さんも鶴山さんも複数ジャンルを結び付け、そこから新たな発想を探っている作家です。
■鶴山裕司の短歌・俳句について考える歌誌・句誌時評 No.010 辻原登[選]『与謝蕪村』―小説家の蕪村論■
■鶴山裕司 連載エッセイ『言葉と骨董』『No.087 「初転法輪」のガンダーラ仏残闕』■
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