山本俊則さんの美術展時評『No.069 『速水御舟の全貌』展』をアップしましたぁ。山本さんは『速水御舟(はやみぎょしゅう)は明治以降の近代日本画の中で、最も人気のある作家の一人である』と書いておられますがその通りですね。以前、山本さんといっしょに東京美術倶楽部で御舟作品を見たことがありますが、高かったなぁ。今回は世界最大の御舟コレクションを誇る山種美術館による大御舟展です。

 

山本さんは御舟の初期作品『萌芽』を取り上げて、『技法ではなくこの作品で表現されたような、凜とした孤独感さえ漂わせる静謐な高い精神性が御舟作品の基調である。他の作品を見ても御舟は十代の終わりにはすでに彼独自の画境を掴んでいる。その意味で極めて早熟な画家だった』と批評しておられます。ただ御舟は果敢に変化しようとした画家でもあります。そのあたりのことは、以前山本さんが『No.046 速水御舟とその周辺 大正期日本画の俊英たち』で論じておられますので、そちらも参照してください。

 

また山本さんは御舟代表作『名樹散椿』について、『この作品を見ていると、御舟が広がること、華やかであることを求めていたことがよくわかる。御舟は昭和十年(一九三五年)に四十歳で早世するが、その画業は美しいが小さな世界にまとまりがちな、本質的にはマイナーとも呼べるような画家が、いかに大画家へと変貌してゆくのかの戦いの軌跡だったように思う』と批評しておられます。じっくりお楽しみください。

 

 

山本俊則 美術展時評『No.069 『速水御舟の全貌』展』 ■

 

 

第05金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

 

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