お待ちかね、小説ジャンル越境作家、仙田学さんの新連載小説『ツルツルちゃん 2』(第16回)をアップしましたぁ。『第六章 スキンヘッドは心の鏡(下)』篇です。『ツルツルちゃん』のキラキラスターといふか、一番目立っているキャラは未来ちゃんとふらちゃんとイケチン君です。で、物語を動かしてゆくのはじみーな羊歯ちゃんです。主人公は振り回されキャラですな(爆)。

 

「池王子珍太郎と先斗町未来。ふたりの仲がうまくいくように手伝う」

羊歯は目を逸らしたまま、だがきっぱりとそういった。

「ふたりの仲って。百歩譲って、未来がその……そうだとしても、池王子がそう思ってるとは限らんぞ」

好き、という言葉は、どうしても口にすることができなかった。

「かまわない」

「かまわないって」

「兎実ふらを、これ以上、池王子珍太郎に近づけてもいいの?」

兎実さんの名前をだされ、おれの心臓は鷲掴みにされたように痛んだ。

未来と池王子がくっつけば、さすがの兎実さんも池王子につきまとわなくなるだろう。

いや、兎実さんのことだから、あの手この手でしかけてくるかもしれない。

だが池王子自身にきっぱり断る口実ができれば、兎実さんにもどうにもできなくなるはずだ。

「だから、池王子珍太郎と先斗町未来は近づけなきゃ。そのためには……」

羊歯はぐるぐるメガネ越しにおれを見据え、低い声で話しはじめた。

(仙田学『ツルツルちゃん』)

 

羊歯ちゃんの深謀遠慮といふか、策略爆発です。んで主人公は未来ちゃんのイケチン退治の時と同じように、かるーいノリで羊歯ちゃんの話に乗っちゃうのでふ。でもま、ラブラブハッピーエンドでカップルが誕生しちゃうなら、もうとっくにそうなっているはずで、先行きはなかなか多難です。追いかけっこグルグル小説は次回に続くのでしたぁ。

 

 

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仙田学 連載小説 『ツルツルちゃん 2』(第16回) テキスト版 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

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